VRReadyの最小構成を考えてみる

この記事ではSteamVRのVRが快適にできる基準である「VRReady」かつ、VRが快適に遊べるパソコンの最小スペックについて考察します。

CPUはCore i3-9100F

まずCPUですが、現行でコスパ最強のIntel Core i3-9100Fを選択します。
現時点でAmazonで1万円を下回りっています。


マザーボードはZ390でお好みで

マザーボードはZ390のATXであればお好みで選んでかまいません。
現時点で安いのはASRockの「Z390 Pro4」かGIGABYTEの「Z390 UD」です。

今回ではMSIの「MPG Z390 GAMING PLUS ATX」を選択しました。
前項2つのマザーボードは12,000円台、これは14,000円台なので、マザーボードにライトが仕込まれているタイプとしては安いと思います。


グラボ以外もお好みで

残りはメモリや電源なのですが、以下の要項を守っていれば好きなものを買って大丈夫です。

  • メモリはDDR4-2400 16GB以上
  • 電源は650W以上
  • 内蔵メモリはSSDで

メモリは2400か2666であれば大丈夫です。
電源に関してはそれなりに有名なメーカーで650W以上あれば問題ないです。
今回はThermaltakeの850Wを購入しました。


肝心のグラボはどれがいいのか?

さて、ここからが本題ですが、結論から言うと「GTX 1060 (3GB)」が最低ラインです。

今回は検証に「玄人志向 GTX 1050 Ti」と「GALAX GTX 1060 (3GB)」の2つを用意しました。

他のグラボ比較記事を見ると「GTX 1060 (6GB)」と「GTX 1060 (3GB)」の比較で、そこまで大差が無いように見えました。またコスパ重視で考えると6GBよりも3GBの方が良いと考えました。

記事作成時点で新品だと6GBが最低3万、3GBが最低2万円、中古だとそれぞれその半値かそれよりも少し高いくらいです。


やってみよう

ここからは検証パートです。スペックをおさらいします。
※メモリは別PCからの流用のため同等商品でAmazon最安の価格を掲載しています。

パーツ名構成値段
CPUIntel Core i3-9100F9,414円
マザボMSI MPG Z390 GAMING PLUS ATX14,422円
メモリDDR4-2400 16GB (8GB x 2)8,800円
電源Thermaltake RGB 850W (GOLD)11,000円
SSDシリコンパワー SSD 256GB4,990円
グリスBLUE AIAS BA-GS011,480円
ファンREEVEN E12 RGB RC-1208RGB3,758円

トータルで53,864円です。OS代などは別途2万円ほど必要になります。

検証するグラフィックボードでそれぞれの最安値は下記の通りです。

玄人志向 GTX 1050 Ti13,109円
Palit GTX 1060 (3GB)20,700円

まずはCPUのスコア

安定のシネベンチ。

2回測定し、GTX 1050Tiは「1631」、GTX 1060(3GB)は「1567」とまずまずの結果。少し古いCore i7に並ぶ処理能力を発揮しています。

GPUスコア(GTX 1060 3GB篇)

こちらはSteamVRの「SteamVR Performance Test」で測定。

テスト中の処理状況。CPUは半分くらいしか使っていないのでボトルネックにはなっていない様子。

テスト結果の平均忠実度は「7.5」。この数値が高いほどVRでの性能が高いことになります。

GPUスコア(GTX 1050 Ti篇)

こちらも1060同様にCPUには余裕を感じられます。

平均忠実度は「3.1」と振るわない結果に。
VRでないゲームなら問題なさそうですが、VRだと厳しそうです。


結論

最初に述べた通り最低でも「GTX 1060」以上は必要です。
逆にCPUは現行だとCore i3でも十分力を発揮してくれます。

で、上記構成でOS代やグラボ代を全部足すと10万円行くか行かないかです。
BTOパソコンなどの価格帯を考えると、RTX 2060+Core i7搭載で13万円前後なので、自分の好きなメーカーやパーツで揃えたり、光らせたいという意思がない限りは自作よりもBTOをお勧めします。


おまけ(筆者のメインPCとの比較)

ツクモで購入したBTO即納PCです(メモリは16GBから32GBに自分で換装しました)。

  • Intel Core i5-9600K
  • RTX 2060
  • DDR4-2666 32GB

平均忠実度は11でした。