アバター導入方法 Step.ExtraB : Quest対応アバターアップロード

この章では「Quest対応」のアバターアップロード手順について解説いたします。

なお、現在は「Avatar 3.0」が主流となっているため「VRCSDK3」を使用したアップロード方法にて解説いたします。

なお、基本的なルーティンはこれまでの「VRCSDK2」と殆ど変わりません。

Quest対応するための基礎知識

VRChatが推奨している「Quest対応のためのガイドライン」のドキュメントが公開されていますので、もし本稿で行き詰ったり不明な点がありましたら公式ドキュメントを参照してください。

アバターの制限について

項目名制限内容
シェーダー「VRChat/Mobile」以下のみ
ポリゴン数7,500ポリゴン以下
揺れものなし(DynamicBone不可)
容量10MB未満
マテリアル2以下
スキンメッシュ2以下

ざっくりですが、Quest対応の基礎は上記のようになっています。

そのうち、重要になってくるのは「上3つ」になります。
とりあえずの内は上記の内容で覚えておいて損はないでしょう。

アバターを用意する

今回は、Quest対応で無料ダウンロードできる「U10H7500」をサンプルとして解説していきます。

U10H7500

価格¥ 0
ポリゴン数△ 7,500
シェーダーToonLit

VRCSDK3の準備

公式サイトのダウンロードから「VRCSDK3 – Avatars」をダウンロードします。

執筆時点では「VRCSDK3-AVATAR-2020.11.16.12.43_Public.unitypackage」となっています。

Unityの準備

本稿ではUnityがインストールされている前提で話を進めますので、UnityおよびUnityHubのインストールがまだの方はこちらから進めてください。


プロジェクト作成および各種インポート

VRChatの指定するUnityのバージョンで「3D」の新規プロジェクトを作成します。執筆時点では「2018.4.20f1」となっています。

プロジェクト名や保存先はお好きな名前・お好きな場所を指定してください。

ここでのプロジェクト名は作成するプロジェクトのフォルダ名ですので、アバターの名前はアップロード時に設定します。

Unityの新規プロジェクトが立ち上がったら、「Assets>Import Package>Custom Package」を選択し、ファイル選択画面よりUnityPackageをインポートします。

インポートするVRCSDKがアバターのものであることを確認の上、「Import」を押してください。

インポートには時間を要しますのでしばらく待ちましょう。

インポートが終わり、アセットに「VRCSDK」が表示されていればOKです。

次にアバターのインポートを行います。

先述の「U10H7500」をダウンロードし、解凍しておきます。

その後、先ほどと同じように「Assets>Import Package>Custom Package」から「U10H7500_ver.X.X.X.unitypackage」をインポートします。

同じくインポートが終わるまで待ちましょう。

インポートが終わり、アバターの各種フォルダが追加されていればOKです。

アバターの配置・設定

「Assets」の「U10H7500_ver.X.X.X」配下にある「Unityアイコン(.unityファイル)」を「Hierarchy」にドラッグアンドドロップします。

設定済みアバターがずらっと表示されている

そうすると、アップロードに必要な設定が一通り適用されたアバターがずらっと表示されます。

このままでも改変やアップロードできますが、今回は見やすくするため1体だけを選択し、デフォルトで存在している「SampleScene」に複製します。

今回は「U10H7500_ver.1.0.1.parker」のアバターをアップロードするので、「U10H7500_ver.1.0.1」内の「U10H7500_ver.1.0.1.parker」をコピーし、「SampleScene」ペーストしましょう。

※ドラッグアンドドロップした場合は、既存Scene(今回の場合は「U10H7500_ver.1.0.1」)から移動されてしまい元のSceneから無くなってしまうので、デフォルトが確認できるようにコピーペーストをオススメします。

このようになっていればOKです。

これで1つのアバターがSampleSceneに複製されたので、下の「U10H7500_ver.1.0.1」は閉じましょう。

「▼≡」のマークをクリックし「Remove Scene」を選択します。

これでHierarchyとSceneに1体だけアバターが表示されシンプルになりました。

この状態でアップロードを進めていきます。

最初にPC版でアップロードする

知らない方も多いのですが、「Quest版でアップロードしただけではPCとQuestのどちらでも表示できない」し、「Questの制限以下にしたアバターをPC版のみでアップロードしてもQuestでは表示できません」

PCとQuestの両方で表示させるには、PCビルド版とQuestビルド版の両方をアップロードする必要があります。

そのため、まずPC版でアップロードしていきます。

「VRChat SDK>Show Control Panel」を選択し、VRCSDKのコントロールパネルを表示させます。

VRChatのユーザ名とパスワードを入力し、「Sign In」を押します。

ログインでき「Avatar Creator Status: Allowed to publish avatas」になっていればアバターがアップロードできます。
トラストレベルが不足していた場合はアップロードできないのでご注意ください。

「Builder」タブを表示させ「Build & Publish for Windows」をクリックします。

これでWindows(PC)ビルド版のアップロードを行うことになります。

「Game」画面に「New Avatar」という画面が表示されていればとりあえずアップロードすることが可能です。

【Avatar Name】ここに入力したアバター名がVRChat内で表示されます。【Sharing】自分専用かコピー可能なパブリックアバターにするかを選択します。ほとんどの場合、自分専用の「Private」のチェックのまま進めましょう。

アップロードボタンの上はチェックしないとアップロードできませんのでチェックします。

入力が終わりましたら、「Upload」ボタンを押してアップロードを開始します。

アップロードが完了したら、上図のような「Update Complete!」と表示されますので「Okay」で閉じましょう。

そして、再び「VRChat SDK>Show Control Panel」からVRCSDKのコントロールパネルを呼び出してください。

「Builder」タブに移動すると、アップロード前には無かった項目が追加されています。

ここではアップロードされたアバターの情報が表示されており、下から二段目に「Android Support: NO」になっていると思います。

この「Android Support」が「Questビルド版」になり、ここが「YES」になっていればQuest対応となります。

Questビルド版(Android版)でアップロードする

コントロールパネル中央にある「Switch Build Target to Android」をクリックすることで今開いているUnityのプロジェクトを、Androidビルドに切り替えます。

Androidビルドに切り替えますか?と聞かれますので「Confirm」を押します。

ビルドの切り替え(Switch Platform)には時間を要しますので気長に待ちます。

ビルドが終わると、先ほどまで開いていたVRCSDKのコントロールパネルの表記が変わっていると思います。
これらはAndroidビルド向けに切り替わっています。

「Active Build Target」が「Android」になっていれば成功です。

最下部にある「Build & Publish for Android」を押下してアップロードを始めます。

今回は新規アップロードではないので「Update Avatar」になっています。

「あれ?Android(Quest)版はアップロードしてないよ?」となると思いますが、内部的には「Blueprint ID」という識別記号番号で管理されているため、このIDが存在しない場合が新規、存在する場合はアップデート扱いになります。
そのため、同じIDであればPC/Android(Quest)のビルドに関係なく同一のアバターとして認識されます。

今回もUploadボタンの上にあるチェックボックスにチェックを入れ「Upload」ボタンを押しましょう。

アップロードが終われば、同じように「Update Complete!」画面が表示されますので「Okay」で閉じます。

これで完了になります。

「Android Support」が「YES」になっていればOKです。

※Androidビルド版でアップロードした際に、情報が更新されずQuest版でアップロードできているにもかかわらず「NO」になっている場合があります。
その際は一度Unityのプロジェクトを閉じるか、VRChat上でクロスプラットフォーム表示になっているか確認してみてください。

VRChat上で確認する

アップロードが完了しても、実際にVRChat上で正しく動作するかを確認してあげてください。
改変などを行うと、バグやミスでアバターの一部が正しくない状態でアップロードされていることが想定できます。
なので、集会やフレンドと会う前に、一度アバターの動作チェックを行うことをお勧めします。

アバターの右上に「青と緑」のアイコンが表示されていれば、PC/Quest両対応のアバターです。

お疲れ様でした!

スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク